前提状況
私
- 35歳、男、東北出身大阪在住
- エンジニア2年4ヶ月目、元臨床工学技士、元ドラッグストア店長、元個人事業主
- 現職場 入社10ヶ月目、初アジャイル
- Java エンジニア → QA・信頼性向上エンジニアリングもしつつ、スクマムマスターに
- バックエンド開発は撤退、スムラムマスターメインに移行。スクラムマスター現在4ヶ月目
話し方のスキルは聞き手を思いやることから始まる
チームメンバーと 1on1 した時にネガティブフェードバックをもらった。 「(わたし)さんの話の議事録は圧倒的に取りにくい」
自分の話を聞いてもらい易くするには、相手がどう受け取るのか? どう感じるのか?を考えなくてはいけない。
当たり前のことだけど、突き詰めるとそれを実現するためのスキルは無数にある。 今日はそのことを学ぼうと思ったし、どうせなら書き残そうと思った。 話し手がすべきことがこれだけあるんだと言うことがわかった。 できている、そう言える人がどれだけいるのだろうか。
自分は今リーダーとして、 伝えたいメッセージをメンバーにどれだけ伝えられているのだろうか。 何の目的のメッセージであるか明確に理解しているのだろうか。
伝えられてないだろう。出来ていないことだらけだ。 もし伝わっているのなら、それは自分のスキルではない。
聞き手のスキルが高いだけなんだと思わなくてはいけない。
話す力は2軸ある
- 内容:言語化・構成力
- 話し方:音声情報・動作情報・表情や抑揚などを指す
話し方が良くても、それだけでは伝わらない。言葉が間違っていれば伝わらない。 一方で、どれだけ内容を準備しても、あ〜、え〜と、などのフィラーが多いと伝わらない。
□ 内容:言語化・構成力
- PLOT :どの順番・構成で話すか?
- FACT :事実情報を分かりやすく届ける
- STORY:自分の経験や思い・ビジョンを伝える
- CORE :目的設定の確認
● PLOT
- 軸となるものを定めるのが一貫性
- 適正な順番かどうかを図る妥当性
結論ファーストが必ずしも正解ではない。結論を最後にしてインパクトを与えたい場合は、経験描写から始める、問いかけから始める。そのようなやり方もある。結論をラストにすることで全体を盛り上げることもできる。
目的から考えなくてはいけない。どの様な関係者に向けるのか?一対一なのか?一対複数なのか?話せる時間はどれだけあるのか?事前準備が必要。
● FACT
- 全体の時間・伝えたいことは何か?
- そのためにはどの様な事実を取捨選択したらいいのか?
FACTの詰め込み過ぎはNG
● STORY
- リーダーシップに非常に重要
- 事実とストーリを交えて伝える方が、事実だけの22倍伝わりやすい
「このプロダクトを考えたのは半年前でした。夜中に〇〇と話していて。〇〇の話をしている時に閃いたのがこれだったのです。そこからは本当に大変でした。でも〜〜〜」
FACTは裏付けがあって確かな情報。だが、そのファクトを作った上で、そこには必ず、何かの経験があるはず。どんな喜怒哀楽があったのか?そのFACTをより信じる自信につながる。
● CORE
そもそも今話しているのは何のためなのか?いまの状況で自分は何を達成したいのか? 目的設定の有無で言葉は変わる。
コアメッセージの設定も重要。 『一番言いたいことを極力簡潔に言葉に表す』
「みなさんにはこれからも一生懸命努力していただきたいし、私自身も頑張っていきたいと思いますし、何といっても団結していくことで世の中をよくしていくことが重要だと思うんですよね」
なんかいいことを言っているな、という印象しか残らない。
「今日はとにかく伝えたいことがあります。一致団結しましょう、ということです」
何を持って帰ったらいいいのかを聞き手に提示していくこと。 これが聞き手の記憶に配慮することとなる。
□ 話し方:音声情報・動作情報・表情や抑揚などを指す
・VERBAL(音声情報)
- VOLUME:発生練習により声を出しやすくする。声が小さい人の話は信用できない
- SPEED:話すスピードの強弱を意識する。遅いから聞き取りやすいわけでも、早いから聞き取りづらいわけでもない
- PITCH:伝えたい内容や感情に合わせて変えていく。ポジティブに前向きにしたい時は高く、現状の課題を提示したい時は低く。差分は1オクターブほどあれば高低差がある
- PAUSE:0.5~2.0秒の間を使い分ける。一方方向に話を伝えたい時は2秒開けた方が伝わる
- FILLER:無意識に言ってしまう無意味な言葉。一文を極力短くしたり、大きな声で話すと繋ぎで息を吸うことになるのでフィラーが防げる。練習する際には一度でもフィラーが出たら最初からやり直しにするとよい
江頭2:50のスピーチ
間を7秒も取っている。多くの人が居る場での7秒は、聞き手に期待を持たせる。 何をはなすんだろう?どんな言葉が来るのだろう?聞き手の心に言葉が染み込む。 めっちゃいいスピーチ。
沈黙も語りの一部になっていることがわかる。間が開くことは話し手にとって怖さを引き起こすが、重要なのは聞き手にとって心地良いか?である。
● NON-VERBAL(行動情報)
- HANDS:ジェスチャーの目的
- 言葉の強調。言葉が見える様なイメージ
- 目線を自分に戻してもらう
ジェスチャーの効果的な活用方法 1. 手の位置 1. 低い場合(腰回り):重要度が低そうに感じる 1. 高い位置(顔まわり):重要そうだし目線が顔にいく。伝わりやすい 1. 手の形 1. グー:力強さ(政治家など) 1. チョキ:数を表す 1. パー(指開きや指閉じ)
ジェスチャーは自分の言葉と連動させて動きを出していくことが重要。
- EYES:広く大勢であれば目線は3点、真ん中左右をみて全体を把握できていることを見せる。数人の場合は平等に目を配る。下は向かない
- LEGS:プレゼンの立ち位置
スティーブ・ジョブスのiPhone発表時、伝説のスピーチ
今までの苦労を話す時は左右に歩き「これが iPhone です」と言う時は真ん中に立つ。 話の切り替わりの時に動くことで、それを表現する。聞き手の目線が変わることで、興味づけが行われるし聞き手も気持ちを切り替えて聴くことができる。動きで情報の塊を理解してもらうために立ち位置を工夫している。
おわりに
出来そうもない。すぐにはね。いきなり良くなることなんて思っていない。 少しづつ直す。昨日より今日が良くなっていればよし。
『その心の葛藤があなたを鍛えてきた。欠点があるから強くなれる。迷いがあるから賢くなれる』 ウィンストン・チャーチルの妻
『成功は終わりではない、失敗は致命ではない。重要なのは続ける勇気だ』 ウィンストン・チャーチル
映画:DERKEST HOUR より
参考動画
【実践できる伝え方テク】人々を魅了する伝え方は真似できる/感動スピーチの作り方/沈黙も、語りの一部だ/面接・プレゼンで使える技術/PIVOT LEARNING - YouTube